クリーム

ザ・ホエールのクリームのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
3.6
ラストのブレンダン·フレイザーの鬼気迫る演技は、素晴らしかったです。まるで魂の叫びの様でした。だけど、前評判程、ハマれず…。やっぱり、自業自得がちらつくのと娘の悪態ぶりが強烈で、感情移入出来ず、完全に傍観者となりました。好きになれない人達の物語に感動はムリ。評価はブレンダンの演技に関する敬意です。

8歳の娘と妻を捨て、教え子の青年アランとの恋に走ったチャーリー。しかし、アランの死によって、自暴自棄になり過食症を患い、現在は余命僅かなチャーリー。アランの妹リズに病院へ行く様に言われるが行かず、疎遠だった娘エリーと会う事にするのですが…。



ネタバレ↓



恋人アランはカルト宗教のせいで病んで自殺した。チャーリーは、そこから過食に走り、超肥満になり、血圧も上が238という異常な数値で、うっ血心不全のステージ3。間も無く死が訪れる。アランの妹のリズが看護師で、チャーリーの介護をしてくれている。
本当にあと僅かと悟り、疎遠だった娘エリーに会いますが、このガキが酷い。チャーリーにだけでなく、他の人に対しても悪態つきまくり。
また、アランが入信していた宗教「ニューライフ」の布教活動をしているトーマスが、しつこく訪れ、話を掻き回す。
エリーは、金をくれると言うので、チャーリーの元に通います。トーマスに大麻を吸わせ、動画を撮ったり、罪の告白を録音したりして、それをトーマスの親に送り付けたりする。性悪なガキ。これは、善意ではないと思う。
いよいよ、チャーリーが亡くなる時にやって来たエリー、チャーリーに頼まれ、昔、自分が書いたエッセイを読みます。エリーの元に必死で立ち上がり、重たい足を進めるチャーリー。エリーに過去の過ちを心から謝り、彼女には才能があり、自分の最高傑作であると伝え、天に登って行くのでした。

ここから先は、ネガティブ感想 ↓
この映画好きな人はスルーして下さい。

亡くなる少し前に狂った様に食べまくり、死を早めようとする姿は、狂気の沙汰。あれじゃ死ねない。回りに迷惑をかけて終わるだけなのに。死にたきゃ迷惑かけるなって思う。本当にどこまでも甘えた男で、苦手。
リズと元妻は気の毒だった。
エリーも酷かった。母が言っていた「あの子は邪悪」があっていると思う。ほんの少ししか見てないチャーリーが、エリーを良い子だって言うのが意味解らない。元妻が怒らなかったのは、偉い。
そしてエリー、最後だけとって付けた様に良い子になった。あそこまで怒ってて、子供な彼女があんなに簡単に許せるのか?そんなタイプに見えず違和感でした。
フィクションと解ってますが、内容が好みじゃなかったです。プレンダンの演技や特殊メイクを堪能する映画だと思いました。
クリーム

クリーム