けーな

ザ・ホエールのけーなのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.2
深い映画だった。とても把握し切れていないけれども、心に訴えかけてくるものがあった。もともとは、舞台の作品だったというのも頷ける、密室の会話劇のスタイルに、とても惹きつけられた。

しかし、理解が追いついていないので、レビューに何て書いていいか、分からないというのが、1番の感想。

今作は、言わずもがな、ハーマン・メルヴィル著の「白鯨(The Whale)」をメタファーとして作ったことは、間違いないだろう。クジラのように巨体なチャーリーってこともあるけど、登場人物1人1人が、「白鯨」の登場人物になぞらえている気がしたし、それを言うなら、「白鯨」自体が、メタファーを多く持つ小説なので、やっぱり、この映画の意味するところを理解するのは、難しいなぁ。

ブレンダン・フレイザーが、アカデミー賞主演男優賞を獲得したのも納得。素晴らしい演技だった。とは言っても、私的には、対抗馬だった「生きるLiving」のビル・ナイに獲って欲しかったけど。
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