たむ

KKKをぶっ飛ばせ!のたむのレビュー・感想・評価

KKKをぶっ飛ばせ!(2020年製作の映画)
3.3
21世紀に蘇ったブラックスプロイテーション映画とも呼びたくなる映画です。
1971年テネシー州で起こったKKK惨殺事件を映画化したものですが、本作はイギリス映画で、宣伝によると、過激すぎてアメリカでは上映中止…。
確かに78分という短い上映時間の中で、人体損壊リベンジアクションが繰り広げられる内容は過激ではあります。
背景としては、黒人の人種差別があり、KKKの蛮行も残虐極まりなく描かれます。
それぞれの沸点に達した暴力の連鎖が恐ろしくも、復讐劇としてのクオリティでみせていきます。
物語は裏も表もない、わかりやすい単純なもので、理不尽な暴力に苛まれる恐ろしさが描かれます。
そこからの血で血を洗う、文字通りの人体破壊描写の数々…。
怒りに満ちた映画です。
近年の黒人への人種差別を扱った映画としては、多少偏りはあるものの、極端な差別に対するそれを上回る極端な暴力。
『悪魔のいけにえ』などニューシネマ期のホラー映画の雰囲気を狙った感はありましたね。
たむ

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