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ハッチング―孵化―のTinscowのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.9
森で拾った謎の卵が孵化して怪物が生まれる。タイトルは隠喩的な表現と思っていたが、意外と直接的だなと始めは感じた。

クリーチャーデザインとか、ホラー要素が所々昔のアメリカンホラーな感じもして、あ、やっちまったかな?と途中思ったけど、やっぱり独特の雰囲気とか、隠喩的な要素は北欧ホラーだった。

母親の願望、仮面家族、少女の化身。
冒頭からラストまで、90分でよくまとまっているし、ジャケットデザインもこの映画を巧く表している。
最初の鳥に襲われて~卵孵化がオカルト的表現だと、ある種単純ホラーになるけど、その展開じゃないところが、この作品を北欧イノセントホラー良作にしてる。

ラスト、その後の解釈は観客に委ねられるけど、個人的にはあっちを想像。
ここで終わらせるのは絶妙。
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