ぴんゆか

ハッチング―孵化―のぴんゆかのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
2.7
家族崩壊系。
といっても最初からその兆しと十分な土台あり。

欧州でもあまり見かけないような不自然なほどに派手で煌びやかな家の中が取ってつけただけの幸福を標榜。

気になってはいたものの、フィギュア選手であった過去の栄光と理想の幸福に躍起になる身勝手な母親と、振り回されるだけの人達という感じが見ていて辛い。

特に見た目が冴えず、財力と優しさを使われてると思われる父親を見ているのは主人公の心情も手にとるように分かって堪える。
(まあ可哀想とはいえ、大人として自分に意思がない故、厳しさが無い故の結果でもあるが。)
ちなみに弟も同じ枠。性格もそのせいで曲がり気味。

肝心のクリーチャーはなんか出来損ないの鳥人間といった感じで、最初の方はまんまETみたいなシーンすらあって笑える。

ホラーとしては全然怖くない。
その時々の目的によって態度も生活も一切合切変えうる母親の方が怖い。
ぴんゆか

ぴんゆか