ハッチング―孵化―のppppppppのネタバレレビュー・内容・結末

最後が怖い あの子がティンヤになり変わって、「幸せな家庭」を続けるんだろうなっていうオチがわかる

「母親に好かれたくて努力する娘」の構造が、ティンヤと母親、アッリとティンヤのどちらにもある
どっちの娘も頑張ってるんだけど、頑張っても頑張っても母親の望むようにはできなくて、疎まれちゃうところも同じ

ティンヤはいつか、我慢するのをやめて自分を支配する母親に反抗しないと幸せになれなかっただろうな、それか母親がいなくならないと駄目だったろうな、というのがラストのところな気がする
アッリにとっては、ティンヤが死んで、アッリがティンヤの代わりとして存在が認められて自由になる展開

父親がなんだかなぁって感じ
妻にも娘にも踏み込んだこと言えないし、強気になれないのが、すごくよそよそしく遠慮がちに見える

弟は母親の関心を奪えていないから、ティンヤのライバルじゃないんだよな

浮気相手のテロさんは良い人ですが、アッリのことがなくてもたぶん、娘ちゃんが大きくなってきたら母親が同じように「支配する母親」になって、テロさんがよそよそしくなって、母親が別の男を作るような気がする。なんかそんな気がする。