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ハッチング―孵化―のunkoのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.6
※※ゲロ要素があるので観る人は注意です※※

母親(ソフィア・ヘイッキラ)は娘であるティンヤ(シーリ・ソラリンナ)に自己を重ね無意識に価値観を押し付け育ててきた。
ある日、ティンヤは森の中で瀕死のカラスを発見する。奥にはカラスの卵が。責任感からか家に持ち帰って育てることに。
温めていくうちにどんどん大きくなる卵。そこから生まれるものとは…。

ティンヤの嫉妬や羨望といった負の感情に呼応するように成長する。
ギクシャクしてそうな家族関係が一応バランスは取れていたことが意外。しかしその存在により均衡が崩れる。
どんどん成長していく"ソレ"、勝手な行動を縛り付け、自分も親と同様の行動を取っていることに気づかない。
自分の汚い感情を静かに見せつけられ、どんどん束縛と恐怖が加速していく。

母親の演技がとても良かった。特に車のシーンと家でのキスがGOOD。
オチも絶対これで決めてほしいというところで終わってくれて観賞後感良かった。

ただ怖いとか不気味な感じは薄かったです。景色が綺麗すぎたからかな?浄化された笑
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