ちろる

我らの罪を赦したまえのちろるのレビュー・感想・評価

我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)
3.7
僕には生きる権利はないの?
ならば何のために生まれてきたの?

「ヒトラーでさえも神は許すの?」
純粋な子供から発せられる言葉はとても重い。

T4政策とされたその恐ろしいナチスドイツの恐ろしき断種計画は多くの罪なき命を消し去った。

T4政策で排除されるべき存在となった少年。
恐ろしき優生思想。
ギリギリの状況で逃げ隠れたおそらくユダヤ人の少年を助けることを選択した少年。

彼の覚悟の、笑顔にも似た表情が目の奥に焼き付く。

恐ろしく醜いナチスドイツの所業を映しながらも映像がとてつもなく美しい作品。

たった14分、しかしながら濃厚だった。
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