さくぞー

雄獅少年/ライオン少年のさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

鳴り物入りのキャッチコピー、観るしかないでしょう!5月公開作で一番期待した。

正直序盤はあまりにもなベタさ加減にコテコテな嫌な奴ら(いじめっ子だけじゃなくモブ民衆まで何か嫌なやつなタイプ)が出てくるキャラのヘイト管理が微妙な点で思ったより普通だなと思ったが、中盤から後半が素晴らしい。子ども向けのスポ根アニメ映画に留まらない堕ちっぷりからの見せない引き算の演出が極まったラスト。終わり方一番かっこいいでしょ。エンドロール途中の補足映像なくていいレベルで決まってた。
大会本戦からラストまでアニメーションと音の合わせ技は圧巻で、正に映画館で観るべきアニメ。終わりよければ全てよしな映画。気分良く帰れる。

ヘイト管理の微妙さは中盤以降も続き(ここらへんはお国柄もありそう)、ここと序盤のベタ過ぎる演出がスマートになれば中国産のアニメ映画は文句なく世界の覇権とれるレベルになると思う。特にヘイト管理は最強チームも序盤のライバルチームと同じような嫌な奴らだったのは被っててもったいない。最強チームなんだから超然としてるが故にチュン達に興味がない的な別の味付けをしてほしかった。
そのライバルチームvs最強チーム、壊れた頭(仮面)から見える顔など日本人に刺さりそうな描写も多い。

2時間ないのに前作主人公の風格まで醸し出すチュンがかっこいい。中盤からは単に感情移入とか感動とかではない涙が出た。
マオやワン公、ライバルチームなど連載マンガで読みたくなる要素が多い。
野原ひろしの足の臭いネタをキングスマン風にしたような演出も良かった。
吹き替え桜田ひよりはちょっとアレだったけど出番が少ないから何とか見られた。

映像:=======S
脚本:=====B
編集:======A
俳優:======A
人物:=====B
音楽:======A
音響:=======S
【MVP】チュン
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