「ウォーターボーイズ」「WOOD JOB！」辺りの矢口史靖作品なんかを想起させる、気持ちの良〜い“王道・スポ根・青春少年マンガ”だ！！
CGのクオリティは、ディズニー・ピクサーの最新作とかと比べちゃうと、特に人間の微妙な動きなんかはまだちょっと…と最初は思ったけど、肝心の獅子舞の動きと質感が！ ここが明らかに力の入り具合が違っていて、単純なカッコ良さ・アニメーションとしての気持ち良さにすっかり魅入られてしまい、もう「獅子舞のアニメ映画」としては大合格でしょう！
キャラ造形・ストーリー・ギャグの「王道」「ベタ」「古臭さ」は好みの分かれるところかもしれないけど、きちんと血の通った「悔しさ」の感情、そして（全然詳しくはないのですが）現代の中国の田舎を舞台にしたら、恐らくは避けられないのであろう「経済的な障壁」のシビアさ。この二点の描写には確かな誠実さを感じたので、自分は到底嫌いにはなれない…というか終盤、大会が始まったら『もうご都合主義でもいいから！ 頼むからチュン君を再合流させてやってくれよぉ！！』と、一心に願ってたよ！
