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シリーズ怪獣区 ギャラスのうにたべたいのレビュー・感想・評価

シリーズ怪獣区 ギャラス(2019年製作の映画)
2.8
東映特撮ファンクラブに配信されていた怪獣特撮。
映画『大怪獣のあとしまつ』公開に併せて、YouTubeで期間限定配信されたのを視聴しました。
17分程度の短い作品で、タイトルの通り"ギャラス"という名前の怪獣が登場します。
なお、タイトルからシリーズものにしたい雰囲気がありますが、作成されたのは本作"ギャラス"のみです。

悪い男に遊ばれた女がバーで酷い言われ方をして別れることになります。
男のほうがバーを退店すると、別れた女が奇妙な格好で現れ、その後怪獣に襲われるという、結構、意味不明な展開です。

はっきり言って本作単体では意味がわからないです。
キーマンらしき謎の女性が登場するのですが、彼女が何者なのか、なぜ男が怪獣に襲われたのか、街を破壊しながら暴れる怪獣に対して逃げ惑う街の人々の姿が無いのはなぜか、そもそもギャラスとは何なのか等々説明がなく、全ては謎のまま終幕し続編も無いです。
"怪獣区"というタイトルから怪獣ランド的なイメージを持って視聴したのですが、そういう面はなく、雰囲気的には『世にも奇妙な物語』とか、『アウターゾーン』っぽいです。
察するに、"悪人を懲らしめる裁きを与える存在として怪獣が現れた"ということなのかなと思いましたが、個人的には、襲われた男性は逃げながら巨大怪獣に単独で対抗しており、単純にクズだとも思えなかったです。
悪人設定にするなら、他人を犠牲にして自分だけ助かる行動をさせた方が良かったのではと思いました。

特撮部分や怪獣デザインは良かったと思います。
ただ、続編ありきの1話目のみとなってしまっているのが痛いところと思います。
ちなみに、マンガでは続編が書かれている様子で、ギャラスの他にも"ディスカルゴ"、"ネゴー"などのシリーズ怪獣区があります。
続編も実写化されたら評価は変わると思うので、続編の制作される日を心待ちにしています。