女性誌をパラパラめくってエリザベス女王の人生を眺めた感じがした。
新しい感覚のドキュメンタリーを見たなぁ。
でもロジャー・ミッシェルって1956年生まれって、かなりのベテラン。感性が若い!
よくも悪くも掘り下げず、エリザベス女王の治世70年を2時間で軽やかに見せる。
もちろん、その間には戦争もあり、ダイアナの死もあり、楽しいことばかりではないのだけれど、ビートルズも、ダニエル・クレイグも登場して、ポップにまとめてありたいへん見やすい。
ポール・マッカートニーが「若い頃の僕たちにはエリザベス女王は”Babe”だった」という発言は興味深い。『ロイヤル・ナイト 英国女王の秘密の外出』の時代か?
先日見た『プリンセス・ダイアナ』と比べて見ると、最初から王族だったエリザベスの70年と、貴族とはいえ普通の女の子だったダイアナの16年との大きすぎる差が感じられて大変興味深い。
監督のロジャー・ミッシェルは、この作品を完成させた2021年9月に急逝。エリザベス女王ご本人も先日亡くなられた。なんと数奇な巡り合わせだろう。
そういう意味でも必見の作品だ。
*映画『エリザベス』は、よしもと南の島パニパニシネマで絶賛上映中です。