みりお

ジェイコブと海の怪物のみりおのネタバレレビュー・内容・結末

ジェイコブと海の怪物(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Disneyにて『塔の上のラプンツェル』や『ズートピア』『モアナと伝説の海』などの名だたる名作に関わってきたクリス・ウィリアムズが、Disneyを独立して初めて監督した作品✨
さすがアカデミー賞ノミネート作品といった出来栄えで、後半は号泣でした😭

海の中に棲む信じられないくらい大きな"怪物"と、戦いの歴史を繰り返してきた人間。
過去に海沿いの街が怪物によって破壊されて地図から消えてしまったとの言い伝えにより、その戦いは、全ての怪物を倒すまで終わらないと信じられており、怪物を倒すハンターは子供の憧れの職業だった。
そんな世界で幼い少女が、「なぜ戦争するの?」と、小さな疑問を抱いたことから始まる物語。

「先祖代々、怪物と戦ってきたから俺も戦うんだ」と、いま目の前にある事実に大人が囚われている中で、目の前の存在を理解しようとするところから始めるメイジーは、あることに気付く。
「戦いがなぜ始まったのかはわからない。
 でも大切なのは、どうやって終わらせるか」
ハンターとして死んだ両親を心から尊敬し、ハンターとして最高の死を迎えたいと思っていた少女が、自分の思考を手に入れた瞬間、世の中は変わっていった。

「戦争は正しいこと」
「目の前の敵は憎むべきもの」
様々な対立の中で、純真無垢な子供までこう信じ込まされてしまうことの恐ろしさや、それをどう盲目的に信じさせるかという恐怖までしっかり描かれていて、ジャーナリズムを専攻してたみりお的には高評価✨
そして目の前の敵を憎めば憎むほど、人は何かを渇望し、満たされない人生を送ってしまうけれど、欲しいものはすべてここにあって、生きることが何より大事と気付いたメイジーは、本当に穏やかな顔をしているのが印象的でした☺️


【ストーリー】

海の獣を退治するハンターが英雄としてたたえられている世界。
ジェイコブ・ホランドは偉大なハンターとして人々に敬われていたが、彼の船にまだ幼いメイジー・ブランブルがひそかに乗り込んでしまったことから、二人は仲間たちと共に未知の海域へと進んでいく。
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