さくぞー

ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローンのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

目を覚ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ!←ノリで書いたが割とマジでこれ。何かグリッドマンまで深掘りできてしまいそうなテーマだった。

サントラ◎。映像や不穏な空気感もいい。80〜90年代くらいのフィルムノワール的。
ジョン・ボイエガは地味な役に見えて洗脳で操られる演技やクローンの一人複数役など俳優としての地力を発揮している。
コメディリリーフではなくクールで切れ者な黒人を演じることが多いジェイミー・フォックスのある種ステレオタイプな役も珍しいがハマってる。品はないがトリオの黒人文化全開のマシンガントークの掛け合いが楽しい。

社会問題を陰謀論やSFミステリーなワクワク感と、主役の黒人トリオを中心としたコメディエンタメとして包み込んだ感じはジョーダン・ピールっぽい。ピール作品より平均点低いのは、作品の質というよりフィルムノワール的な空気感のせいか。オリジナルフォンテーヌが瞬殺されるの面白い。
エンタメとしての面白さもありつつ、伝えたいことがラストにあんな形で出てくるとは。あれ?タイローンいなくね?という伏線ごとタイトル回収(というか、タイトル出てからが本番ですよって演出?)凄い。ここらへんはレビューも参考にして完全に理解したので、初見で一気にここまで深掘りできるようになりたい。
全員と協力してカチコミに行くシーンは王道の盛り上がり。ヨーヨーの洗脳脱出法は面白さと納得感のバランス良くて好き。

映像:=====B
脚本:=====B
編集:======A
俳優:======A
人物:=====B
音楽:=======S
音響:=====B
【MVP】フォンテーヌ
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