素晴らしいエディ・レッドメイン劇場。
この人は本当に演技力があるね。同じ顔なのに、演じる役によって本当に別の人格が宿っているようにしか見えない。その人物が生まれてから今まで積み重ねてきた人生の重みのようなものを全身から感じる。天性のものなのかな？演じる時何を考えているのか聞いてみたい。
ジェシカ・チャステインは「ケバケバした仕事のできる女」像に少し胃もたれしていたので、今回の役は新鮮でよかった。お顔が綺麗で派手だからあんま厚化粧しない方がいいわ笑
二人とも若い頃より今の方がむしろ魅力を感じる。いい感じに年取ってきたね♡
全体的に照明も内容もとても暗い。死をエンタメにしている作品もそれはそれで好きだが、今作は丁寧かつ鬱陶しくない描写で病院が持つ死の空気・死にまつわる悲しみや喪失を肌で感じた。ズーンとくる感じ。
はじめに事実に基づく…とは表記が出たけど実在する人物の話だったのね。緊張感が続き、ムリに安っぽいサスペンスに仕上げなかったことには好感が持てた。上質な映像だった。(※明るい部屋で見るとほぼ何も見えないので注意)
サスペンスというより記録ドラマのような仕上がり。アメリカは日本より社会的に成熟しているように見える一方、こういう法が行き届いていない闇が多すぎて対岸から見ている分には凄く怖いと思う。
