あるカップルの結婚をめぐり家族間に巻き起こる価値観の相違や世代間のギャップを描きだす。意外にも今年初めて扱う、ネトフリ製のオリジナルの作品。思ったよりすべてが真面目路線で、コメディというよりディベート系のドキュメンタリの手垢を感じる。またエディーマーフィーやジョナ・ヒルなどキャストもそこそこ豪華な布陣で、自己がもつ思想や価値を対峙して他者と討論する。上述したように映画という題材でもなく、相容れない者同士が"ぶつけ合う"点に趣向は凝らされていたように思う。突き詰めればそれぞれの根底の思想には愛がありそれをそれぞれが讃美するという着地点は、主題が創造的であり拓かれた映画に感じました。
