ちろる

子供のあそびのちろるのレビュー・感想・評価

子供のあそび(2011年製作の映画)
3.5
まだあどけなさの残る青年レオン。
とあるお屋敷に潜り込み、生まれてまもない小さな赤ん坊を抱き上げる。

彼の目的は、身代金要求か?

しかし彼の向かう先は思いもよらない場所で、そのおかげで彼がなぜ、赤ん坊を誘拐したかがハッキリとする。

奪うもの、奪われるもの、諦める者、諦めきれない者
さまざまな人々の想いが交差して、こうした切ない物語が生まれるのだ。

彼が間違っているのは間違いないけど、宙ぶらりんの愛はどうしたら慰められるのだろう。
彼が赤ん坊を抱くその手に行き場のない愛が溢れる。

とにかく大事に至らなかったラストにホッと胸を撫で下ろす。
レオンには忘れられない1日でもこの赤ん坊はこの事を覚えていない。
そのことがなんかとても切ない。
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