ちろる

老人と情景のちろるのレビュー・感想・評価

老人と情景(2020年製作の映画)
3.4
病気の祖父と、その世話でやつれきったその娘と反抗期のその孫息子。
病の父のために娘がせっせと煮出した漢方に父は手をつけず、息子はヘッドフォンを耳から離さず食卓に会話がない。
何のボタンのかけ違いか・・・
愛がないわけじゃないのに上手くいかない家族関係。

ふと、祖父が耳にした孫のヘッドフォンから流れるエレクトリックミュージック
何かが、魂の奥深くの何かが震え出す。

ヨボヨボの老人でしかなかったおじいさんが反抗期の孫息子とまさかのクラブに行ってイケイケで踊るとは・・・
病気を治すのが薬や療養だけとは限らない。
何が魂の琴線に触れるかなんて分からない。

全てのきっかけが、上手く機能してバラバラだった家族がまた優しいちからでつながっていければいい。
突拍子もないような話だけど、ありえる気がするそんな話。
このおじいちゃんの病気はきっと良くなる。
そんな気がしたラストでした。
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