マルコヴィッチ

ザ・マザー: 母という名の暗殺者のマルコヴィッチのレビュー・感想・評価

3.3
『映画2個分のストーリーを詰め込んで結果…』


FBIに取引を持ちかけている女性主人公。結果として主人公は生まれたばかりの娘と離れ離れになってしまう…

12年後。娘に犯罪者組織の手が迫ってきて…みたいな映画。





この映画は前半後半で分けることができて、それぞれ映画1本ずつと言うような印象。

前半だけでも十分終わらせることもできたし、そこからまた後半の展開へ進んでいったことも特段変な流れはない。

しかしながら、映画2個分のストーリーを詰め込んでいるので登場人物がどんな人物なのか、深掘りしきれておらず誰が誰なのか分かりにくい。

アクションに関しては迫力あるアクションで十分楽しめた。

母と娘の関係の描き方は映画2個分のせいですぐにもしかしてお母さんなの?と娘が気づいてしまって、もうちょっと何かできるんじゃないかな、もったいないなと言った感じ。
ここでの劇的な活躍がないので、ただ我儘な12歳の少女で終わってしまったのは残念だった。

娘は12歳という設定で、母からサバイバル技術を教え込まれるが、多少伏線回収されるが基本的に無力で教えのおかげで劇的に!という歌舞伎的展開の方が面白かったんじゃないかなと思う。

ジェニファー・ロペスが主人公を演じているのでその魅力だけでも最後まで見れた。

キューバの風景はとても綺麗で生活が垣間見れてよかったと思う。

映画2個分のストーリーを詰め込んだ結果、雑味が出てきてしまった悲しい母と娘の物語映画でした。