suguru

KIMI サイバー・トラップのsuguruのレビュー・感想・評価

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)
3.0
極々標準的な年齢相応の感覚と強い義侠心を持った女性が
デジタルデバイスに囲まれて生活している様がとても『今』でした。

空腹を彼氏に訴えるとそれが”お誘い”になるのはデジタルスラングなのでしょうか?
一瞬不思議に感じましたが映画らしくてお洒落ですね。

実走して建物まで行くスピードと端末からターゲットを捕獲していくシーンや音声データを解析していくシーンなど、アナログとデジタルの対比シーンが露骨に描写されてましたが、そのあたりはこちらも含んでいるのであまり功を奏していない気がします。
広場恐怖症(?)で外出を躊躇うせいで虫歯の治療ができないことに時間を割いていたのもこの種の効果が目的と思われますが、顛末が回収されないので、そこも推量させるとむしろ投げられっぱなしというより、雑な感じがしたのは否めず。

スマートスピーカーが監視(される)機器とは知りませんでした。
とても怖いです。
極めてITリテラシーが欠乏した人生なので、どうやらこのあたりが
フィクションとノンフィクションの曖昧な境界線上のようで
私の中から「シンギュラリティを迎えているのか?!」という声が聞こえました(笑)
suguru

suguru