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KIMI サイバー・トラップのペインのレビュー・感想・評価

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)
4.5
89分とタイトで超面白い。
今年公開『ザ・バットマン🦇』のゾーイ・クラヴィッツが主演を務めるスティーヴン・ソダーバーグ(※以下ソダバ)監督最新作。

"今のソダバが1番面白い"と私は常々口走っているのだけれど、ここ最近は劇場未公開が通例となっており、"あの『オーシャンズ11』の監督の~"なんて説明をすると多少食いついてもらえる悲しい現状…。

本作はヒッチコック/デ・パルマ型スリラーという、いわば"規定路線"の中で今しか作り得ない(※コロナ禍設定をガッツリ盛り込んだ)唯一無二のソダバ映画になっている。脚本はデ・パルマ監督作『カリートの道』のデヴィッド・コープ。

変わらずピーター・アンドリュース名義(※ソダバ本人)の撮影、縦横無尽のカメラワーク、歪な構図の連発がクセになる。特に神経症の主人公(※広場恐怖症…etc.)が意を決して家から外に出るシーン、殺し屋2人に襲われ車🚗に乗せられるもそこから脱出を図るシーンの撮り方は今までに観たことがないような斬新さ←

また、ビースティ・ボーイズの名曲中の名曲『サボタージュ』が大音量でかかる某シークエンスは今年最もブチ上がった。ラストの余韻の爽やかさもここ最近のソダバ映画で1番なので、これは割りと万人にオススメだ!
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