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KIMI サイバー・トラップのビレッジのレビュー・感想・評価

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)
3.7
普段アレクサやSiriを使いまくる自分としましては、とても興味深く見れましたよ。
アレクサって便利に使うにはLEDやエアコン、テレビやオーディオなどを一つ一つ登録しないといけないんですよね。
それを連携させて初めて便利に使いこなせるので、アレクサ単体ではただの返事してくれる機械にすぎないんです。
そして、これは盲点でしたが、恐らく劇中のように誰かがデバックしてるでしょう。
間違った事を人間が修正した上でAIが発達するのだからこれも当たり前の事でしょうね。
以前もニュースになってましたが私達の会話は録音されてるでしょう。
ですが、この映画のようにそのお陰で助かる事もあると思います。
要は便利に使えば良いのですよ。
銀行のパスワードを声に出して読み上げる事もなければ重大な契約書を音読するわけでもないので物は使い用です。
あとめちゃくちゃ低予算なのがこの映画の良いところ。
というか、一度引退してからのソダーバーグはそこを徹底してる気がします。
インディーズの面白さを追求してるのか、コロナで激変した人々の生活、そして発展したIT端末を凄くリアルに描いてたと思います。
私もコロナ禍から元の生活へ移行するまでには主人公と同じく人混みの息苦しさだったりズーム会議の煩わしさだったり結構気持ちの上でも苦労した気がします。
ソダーバーグはそんな閉鎖的な現代のストレス社会を描きたかったのかなと思います。しかもエンタメ的に、そして低予算で。
流石だなとは思います。
人の会話からの導入なんかまんまソダーバーグです。
ですが、一つ気になるのはゾーイクラビッツでは洋キャすぎる点です。
潔癖症のくせにセフレはOKてどないやねんとは思いますが、意外とそこもリアルだったりするんですよね。
そんなもんですよ人間てさ。
自分に都合がいいもんです。ネットにもそんな奴いっぱいいますよ。
顔されよけりゃどないでもなりまっさ。
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