ガルベス

大いなる自由のガルベスのレビュー・感想・評価

大いなる自由(2021年製作の映画)
3.8
同性愛者であることが明るみとなるだけで収監されてしまう刑法175条が施行されていた時代のドイツの刑務所を舞台にした作品。

性的指向を理由に理不尽な目に遭いながらも常に権力に楯突く主人公のハンスと刑務所での身の処し方を熟知し同性愛者には差別的だが心根は優しいヴィクトールの長きに渡る反目と蜜月を描く。

時系列が行き来しながら不屈の精神が変わらぬハンスと価値観のアップデートがなされていくヴィクトールのあり様が興味深い。
ハンスの恋愛における距離感の変遷も見どころ。

あのラストも素晴らしかった。
ガルベス

ガルベス