#twcn
ドイツという国のロマンチックさにクラックラッ!
観終わったあとにポスターを見てこのシーンをチョイスするなんて!と目頭が熱くなりました。゚(゚´Д`゚)゚。
あの『東ドイツに行こう』って台詞聞くまでドイツが分かれてたことなんて頭になくって。
ひとつの国が二つに分断されるってどんな気持ちだろう…どちらも自国なのに一方は敵国のように感じるのかな?
この映画がドイツ映画というところにまためちゃくちゃなロマンティックを感じておりまして…たまらん!と何度胸を叩いたことか✨
元は同じひとつの国が引き裂かれた旧西ドイツ、戦後すぐGHQ統治下のお話。
ドイツでは男性同士の同性愛行為を刑法化していた為、公衆トイレで不特定多数の知らない相手とあんなことやこんなことを繰り広げていたホフマンは刑務所に。
私事ですが最近間違って男性トイレの扉を開けてしまったことがあるのですが、男性トイレってドチャクソ危険やな!と思ったばかりなの…
扉や仕切りもなく用足してるの??
しかも下界との境も鍵のかからない間違って開けられちゃうくらい軽い扉一枚って無防備過ぎひん?!
ビックリしたよ…男性のトイレなんて見たことないから知らないし。
しかもトイレではすることは2つに1つしかないと思ってたら…
えっ?!選択肢は2つじゃなかったの?!
もっといろんなことしてるの?!
そんなことやあんなことしてるの?!ってハッとしたし見に行かなきゃ!と席を立っ、てはないけど興味津々です。
まず時代背景。
始まりは1980年代後半。
しかしときは主人公青年、ホフマンの若かりし1960年代までさかのぼる。
このホフマンの役のフランツ・ロゴウスキ氏がすごいしヴィクトール役のジョージ・フレンディッチ氏の佇まいもたまらんもんがあります…
ホフマンはわたしと男性のタイプが似てるからもれなくゲルマン系の若いハンサムがくっついてくるという眼福映画としても👍
しかもラブシーンがことごとくたまらん仕上がりになってて後半はニヤニヤとウハウハが止まりませんでした…ストーリーが見えやすくていいのよ。
関係性の掲示の元にストーリーがあるので感情が載りやすい。
ちょっとマイケル・セラ似のGeekっぽい若者レオとの少しづつ近付く心の距離感がたまらん!
ふたりで並んで座ってお互いの視線は合わずヘラヘラし始めてさ!
ようやくのキス&SEXシーンの後の『えっ?!』って前日淡とレオを想うがあまりある決断に至るホフマン…うううそんなこと望んでない…とか言いながらあの車のシーンでもまた仕事のこと思い出しちゃった。
"被害者と加害者が同じ空間にいる"
ってわたしが仕事してて一番しんどいな、と思う時なの。
※医療食
病院にとってはどちらも同じ患者なの。
でも…っていう。゚(゚´Д`゚)゚。
なんかパーソナルな部分(仕事かw)に触れるシーンがすごく多い…
仕事思い出したといえば最愛の恋人オスカーの件もそうなの。
ちょうどこの映画を観た日に仕事で携わることになって…ほんとなんでこの仕事してんだろ?と思うくらい精神にクる。
聖書に穴を開けるというロマンティックで目に穴が開きそうになるラブレター。
でも同じものを書いても君はきっと読まないだろう。
届ける術がないから、と言って。゚(゚´Д`゚)゚。
ゴロツキで誰彼構わずSEXだけしてるのかと思えばしっかり恋もしてるホフマン…羨ましい…この映画観たら恋したくなるよ!
オスカーが言ってたやん…君と出会えてよかった、って。
君と湖に行った日のことを想ってるよきっと。
あのどこにも置けない行き場のない涙を受け止めてくれるヴィクトール。
彼は最初からそうだった。
"優しさ"のひとだ。
ホフマンがアウシュヴィッツから出てきても、ゲイでも、目を背けられず手も背けられなかった。
彼は最初からホフマンに"情"で接してくれていた。愛とは違う"優しさ"
この映画が愛だけしか描いていなかったら、こんなに評価してないと思う。
そりゃ愛も大事だし大好物だけど、ひととひとが想い合う単純な優しさこそこの世界には必要なんだよ…と思わせてくれる映画でした。
タトゥーの件とかまさにそう。
あの人刑務所に長く居すぎて当時存在したかもわかんないトレース台まで自作してるやんかぁ!
タトゥー入れてるひとあるあるかと思いますがよく聞かれるのが『痛い?』
うん、、、痛いよ。
身体に針刺してインク入れるんだもん。
でも慣れるでしょ?
注射だってピアスだってみんな慣れるでしょ?
それより時間かかるから眠いんだよ…ヴィクトールは太い針でサクサク彫ってたけど日本の彫師さんは丁寧でカラーとか入れるからめちゃくちゃ時間かかるんだよ…
ヴィクトールのおじさんも顔つきがめっちゃいいよね。
マッツ・ミケルセンぽい雰囲気…でもどうしようもないよね…彼こそあの環境に慣れちゃったんやと思う。
てかアヘンとか久々に見たよ!!
なんか既病でもあるのかと思った…
てかどこの世界もなんでプリズンにプッシャーがいるんだよ!!
ホフマン役のロゴウスキ氏なんか見覚えがあると思ったら…いろんな映画出てるやんかあ!
ハネケもペッツォルトも観てるしなんでいままで気にならへんかったんやろ。
そら知ってるわ!っていうか好きなの?!わたしのこと好きなの?!って感じ。
しかもですよ?!
今年のサンダンスでかけたアイラ・サックスの新作(フランス映画)にはウィ、ウィ、ウィショさんも出てるやん!!
めくるめくラブストーリーが…見たすぎる(T_T)
てことはドイツ語以外も話せるのかな??
フ、フランス語?!
若い時のホフマンの病理がかった眼差しの危うさ…歳とったときの髭オヤジ感もシンプルだしめちゃくちゃモテそう…ヘテロかゲイかな?
既婚かな?
シスヘテロの入り込むスキあるかしら…(すぐ自分のことばかり)
最初ユダヤ人かと思ってたから、あのナチスの軍服を再縫製するシーンとかめっちゃ笑ったよ。エモ過ぎる。
囚人の仕事やったのか…後半は縫ってるのがシーツってだけでエロく感じてしまった。
後半のあの朝チュンのシーンとか積み重ねられた歴史を感じるのに言葉はなくてめちゃくちゃ笑ったしやっぱり恋したくなった…ひとはひとりでは生きていけないんだよ…
ほとんどの話が刑務所の中なので『実はカナダで撮影しました!』とか後から言われてもわかんないのですが…ちょう良かった✨
新
日本語字幕:今井 祥子