海猫

大いなる自由の海猫のネタバレレビュー・内容・結末

大いなる自由(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

鳥取のジグシアターで観賞。本当に、本当に素晴らしい映画館でした。また行きます。
映画は、映画も、本当によかった。愛するだけで捕まるなんて酷いと思うけど、実際自分がその時代に生きていたら、おかしさにちゃんと気づくことはできるのだろうか。そんなことばかりだ。人間は愚かだ。愚かだから愛してしまう。
ヴィクトールが好きすぎる。惚れてしまう。ツンデレな感じが憎めない。
ハンスの髪型とか体型が三種類くらいで入れ替わるから、最初は混乱してたけど、三つの時代を行き来してたのね。あのフィルム、美しいけど悲しい空気が漂ってる。そして火。闇。声。音。
法律が変わっても、結局隠れないといけないのね。そりゃ戻るわ。なんか自分から捕まろうとするのって、いいと思った。システムに囚われてない感じが。システムを自ら利用してる感じ。大体何らかの決まりを破ったからといってその人の身柄を拘束して限られたその人の時間を奪うなんて神様かよって思うもんな〜。追放とかにしたらいいんじゃないか。荒野に放たれる的な。この映画を観て初めて、「逮捕」に疑問を抱いた。存在論的展開って感じですね。
ちょっとしかわからないドイツ語をもっと勉強してまた観ようと思います。
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