カリフォルニア州の研究施設でティラノサウルスが復活。エボラウィルスの特効薬開発のため(作品内情報源確度に疑義あり)ウィルス感染させられたことにより、動物愛護団体のデモ活動が激化。暴徒化したメンバーによってエボラウィルスに感染したティラノサウルス《エボラレックス》が解き放たれ、LAのダウンタウンは未曾有の恐竜による被害とパンデミックに見舞われる。
◆誕生日にDustin Ferguson
誕生日×フィルマ開始三年目を迎えて早々に時間を無駄にしました(達成感)
以前JMSにて取り上げられた『サメデター』というトンデモ作品。心がとってもとっても広いこの僕が(え?)人生で初めて『映画を観て時間を無駄にした!』と感じた作品でした。今作はそんな『サメデター』を手掛けたDustin Ferguson監督の作品です。
作品が始まるや否や雷鳴と共に轟く魔女の高笑い。Queen of Screamを自称する演技がかったヤバめなお姉さんMalvoliaがマチネを開くようでした。再生ボタンを押す作品を間違えたかと思いましたが、彼女がドヤ顔で『Ebola Rex』に言及したので安心と不安が入り交じった気持ちに。彼女の話ぶりから、どうやら監督は《新型コロナウィルス》《ロックダウン》《デモ》などといった2020年を代表するネガティブなトレンドからインスピレーションを受けて今作の制作に取り掛かった事が窺えました。まったくもって余計なインスパイア。
サメデターと同じようにやたらと長いオープニングクレジット。顕微鏡のイメージ映像に着色したような気持ち悪くてダサい画が5-10分も続きます。こんな所で尺を稼ごうとするんじゃないよ。
音質と画質が悪いのは月末で通信制限がかかっているからではなさそうですね。シーンごとに画質が全然違うのもどうにかした方がいいと思うんだ。
◆うわっ!ダマされた!
ポスターの煽り文句に一言物申すならば、騙されてなどいません。監督名がネタバレであり、やってる事は『サメデター』とあまり変わらず。騙されたというよりもこれはむしろ想定通り。Dustin Ferguson作品を見るということはそういうことなのです(白目)
タイトルの通り《エボラレックス》は一応出てきます。モンスターの登場によって地域住民の人間模様が群像劇風に描かれているものの、モンスターはろくに画面に登場せず、登場人物たちの会話が支離滅裂で訳が分からないのは『サメデター』と同じ構成。
監督と親族なのでしょうか。Mike Fergusonという役者がMikeという役で登場するのも一緒。今作では朝っぱらから隣人(彼女持ちのオジサン)に愛の言葉を囁きつつ、ジュラシック・ロックダウンに陥ると、食料を届けさせた気になるオジサンを強引に拉致監禁。自分の目の前でケツを洗わせてから、暴言を浴びせ続けて精神的な支配を目論むキ××イを怪演していました。
感染恐竜を追いかける自己陶酔型YouTuberも出てきていましたね。植物までウィルスに感染した!古代の植物が生えている!って、クスリでもやってるのかな。
コロナウィルスやロックダウン以外にも、2020年に一時期トレンドとなった『Black Lives Matter』をパロった『DINO LIVES MATTER』や、『JURASSIC』を文字った『JURAS SICK』のデモボードは不覚にも面白いと思ってしまいました。
『5Gゾンビ』とか『殺人スズメバチ』とか、誰も知らないであろう監督の過去作を持ち出す超身内ネタは本当にやめた方がいいと思います(真顔)
途中で休憩が挟まれていたけど、誰も後編なんか気になっていないと思う。あそこから絶叫女王がトークショーを始めてくれてもどうせこっちは時間を無駄にしてるんだから良かったんだよ?
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流石Dustin Ferguson監督。過去一トンデモない作品だと思っていた『サメデター』を容易く下回る作品でした。『サメデター』はギリギリの所でサメのインパクトが残ってはいるのですが、今作については恐竜の印象は残らず、数週間後には『メンヘラおじさん』の映画だったことしか覚えていないと思います。
御一緒いただいた皆様、
本当に、本当に、お疲れ様でした。