ENDO

夜ごとの夢のENDOのレビュー・感想・評価

夜ごとの夢(1933年製作の映画)
4.2
栗島すみ子の和顔に惚れる。それにしても艶っぽい。港で煙草を吸うシーンは観る者に息を飲ませる。寄るカメラワークの連続でアヴァンギャルド。玩具の車が落下すると同時に告げられる事故の報せ。鏡に映る視線のやり取り。ミニマルなインテリアや服装。意気地なしの男と気丈な女。救いが一切ない。旦那の犯罪シーンは日本とは思えぬ無国籍な逃走劇。貧困と世知辛さを描かせたら随一の監督。土左衛門が脱帽。震えるラスト。
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