ハル

まなみ100%のハルのレビュー・感想・評価

まなみ100%(2023年製作の映画)
3.7
学生時代から好きだった憧れの女の子が結婚してしまう…
『ボク』にとっての大事件。
主人公である『ボク』とまなみちゃんの不思議な関係性。
二人の思い出や過去の恋愛遍歴を掘り起こしながら、綴りゆく物語。

描かれるのは、本当にそれのみ。
完全特化型のストーリー。
なので、大前提としてヒロインが魅力的であってほしいわけだが…
先に社会人になった途端、「コンサルってわかる?」のように、まだ社会人になりきれていないボクを小馬鹿にする態度。
マウント気味な接し方はどうも苦手だ。
二人っきりでラブホへ行ったくせに「君とSEXをしてもいいけど、後で後悔すると思うよ?」も意味不明。
相手が自分を好きな事を知っていながらラブホに来た時点で…流石に酷すぎない?
ボクが子供っぽすぎて社会人経験の違いから生じる違和感は理解するけど、仮に自分があの扱いをされたら秒で冷める。

個人的にまなみちゃんより遥かに好感触だったのはクロケイちゃん。
ボクと別れるとき「パソコン出してよ、リベンジポルノとか嫌だから」と告げて、スマホとパソコンを破壊していくツワモノぶり。
あのシーンは強烈すぎて笑ってしまった。
ちなみにボクはそれなりにモテる。
そのため色んな人を好きになり、当然SEXもしちゃうんだけど、結婚したいのは常にまなみちゃん。
割と多く生存するタイプのダメ男かな?

夢破れ、恋破れ。
それでもしぶとく生きていたら、ふと思い出す好きな人。
そんな甘酸っぱくてちょっと物悲しい気持ちに浸れるじんわりテイストの青春群像劇。
The・ミニシアター系の雰囲気で身構えずにふんわりと見られる一作でした。
今は別の人と付き合っていたり、或いは結婚していたとしても…忘れられない人がいる方には刺さるかもです。

〜初の横浜ムービル〜
今回は近場でやっている所がなく、電車に乗り、横浜にある映画館『ムービル』へ。
歴史を感じさせる趣ある建物に地元のオジサマ達中心の客層が不思議とおちつく。
規模が大きめのミニシアターといった感じ。
平日だからかとても空いていて、地元に愛されているのがよくわかる映画館でした。
駅チカで立地は抜群!
お近くへお越しの際には是非。
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