昔、漠然といろんなキーワードで映画の検索をしていて「タイトルがガリガリ君みたいで面白い」という理由だけで買ってあった一本。
サイレントの頃の映画はよっぽどのきっかけが無いと観ないかなぁと倉庫に積んであったもの。
前月マンガの「ぼくのマリー」を最終巻まで読了し、主人公の工学技術者が『雁狩(かりがり)ひろし』という名前だったので、元ネタこれじゃね?と気になったきっかけで鑑賞。
まぁだから、アンドロイドか人造人間を作る博士の話かと思ったら違った。
わたしの買ったDVDには淀川長治の解説がついていた。
この方解説は、冒頭に結末まで語ってしまうことも少なくなく危険なんだけど…。
100年以上前のサイレント映画は難解で、オチまで語った解説があってやっと理解できた感じ。
淀川先生に感謝。
お祭りに夢遊病者の見世物で参加したカリガリ博士は、眠り男を目覚めさせ予言をさせる芸を展開する。
客の死を予言させ、その客に眠り男をけしかけて殺してしまう。
そんな話から、映画的・舞台的演出で話は二転三転し、余韻を残す結末に辿り着く。
や。正直、解説があってもよく理解できなかった。
白黒映画で、背景がかきわりらしい。
そういう意味では、そのまんま舞台での芝居を映画的なアプローチで撮影したものという事なのかもしれない。
ただ、ひとつ確実に分かったことは・・・ガリガリ君は全く関係ないこと・・・これは確かだ。