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カリガリ博士のbluebeanのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.5
ドイツ表現主義の代表作で、その後のホラー映画のひな型となった超名作だということで観てみましたが、納得です。パースが歪んだセット、頻繁に絞りが入って視界が狭まる画面、役者の狂気的な演技、夢遊描写チェーザレのメイクや雰囲気、などなど、主観的で病的な表現が素晴らしかったです。

後に数多くの映画に影響を与えたという有名なラストのどんでん返しですが、それが観客を驚かせる単なるギミックではなく、その表現主義的なテーマと完全にリンクしているのが見事でした。
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