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カリガリ博士のmihiroのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
4.2
見世物小屋・催眠術・陰謀論の三拍子が揃っている時点で特定の研究分野の方々が食いつきそう(もうやられているか?)。ましてやそれがドイツ表現主義の代表作と言われているという。作品自体のクオリティもさまざまな角度からの歴史検証に堪え得るはず。幻覚症状の歪んだ空間認知をすべて書割で再現するという無茶をやってのけたのは、さすが古典映画時代の情熱というべきか。書割以外にも、多くのカットに陰がかかっていて真四角の画面がむしろ少ないのが興味深かった。
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