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カリガリ博士の映画のレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
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フランシスが回想する、精神科医カリガリ博士と夢遊病者チェザーレが引き起こした連続殺人事件。

大道具が奇妙奇天烈。ホルシュテンバル祭の最中である街は、「テント、柱、ドア、壁、煙突、屋根などがすべて平衡感覚が狂った状態で描かれており」(Wikipediaより)、悪夢の中を彷徨っているような感覚に陥る。壁に描かれているモノトーンの模様も不思議な演出効果を醸し出している。

それから、コンラート・ファイトが演じた夢遊病者チェザーレ。もちろん、メイクの効果だけではなく、彼の演技によるところもあり、本当に怖いのだ。

カリガリ博士が妄想に取り憑かれて、「CALIGARI」の文字が画面に浮かび上がる場面も強烈な印象を残す。アメリカンコミックみたいだ。

ドイツ表現主義の代表作。

【メモ】
アイリスショット
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