ふらっと立ち寄って時間の合う映画を見たので、前情報は一切なし。
それ故、この映画が始まって10分ぐらいで、これは30代のおっさんが見る映画じゃないと後悔するはめに。狙っているユーザー層と明らかに違うので、映画制作者側からするといい迷惑なのでしょうが、全然乗れなかった。
新海誠の世界観を映画でやろうとしているのかな、という印象。ただ実写とアニメだと要求されるリアリティが違ってくるので、ただただ違和感しかない。
ヒロインの子は普通の高校に通っているけど、授業内容が一日で抜けちゃうはずだから卒業は難しいだろうし、そもそもクラスメイトと日常会話をしていく中で記憶障害のことがバレないはずがないんだから、無理のある設定すぎる。
序盤の虐められているオタク風のクラスメイトを助けるために好きでもないヒロインに告白するという、あらゆる意味で意味不明で差別的なこのシーンから開始するので、そこでもう乗れない。
その後は、いじめっ子軍団もオタクも全然話に絡んでこないし、単なる駒ですね。ひどい導入ですね。原作未読なので分からないけど映画にするんだったらもうちょいブラッシュアップしたらどうですか?
最後のほうで、安易に死を持ち出して泣かせに走るのも、2022年なのにまだこんな事しているんだと逆に関心してしまった。
主役二人の容姿が良いので観れる画にはなっているし、また演技を頑張っていたと思うのでそこは良かったです。古川琴音の安定感はもう言うまでもなく素晴らしい。
でも、子供騙しだし、子供騙しにしても大したもんじゃない印象でした。