アルカディア

今夜、世界からこの恋が消えてものアルカディアのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

期待の何倍も良かった。
王道かと思ったら意外と哲学的!
記憶や思い出を伴わない恋の価値について考えさせられた。
原作があるのか存じ上げてませんが、そもそも脚本勝ちですね。
記憶、思い出が及ばない領域での恋、タイトルのように今夜眠ってしまってこの世界からこの恋が消えてしまっても君を想い、時間を掛けられる美しさ。
それが本作品のテーマでもあるのかな?と思いました。
どうしても、人と付き合う時に、付き合うメリットとかそういうのを考えてしまうけど、この2人の世界ではそんなの全く関係ないんですよね...。
見返りとか人生の意味とかから程遠い、でも信念を持って行動に移してるのが良い。

道枝駿佑くんのセリフ
「二人で明日の君を騙そうよ。」
と、
「僕は、とっくに破ってる」
この2つは特にやばい。痺れます。

前半から後半にかけて口数やテンションが変わる感じも上手く演じてて自然で凄く良かったです。

結論、記憶ってなんなんだろうな、記憶の価値。思い出の本質。記憶に残すことが"想う"ことの全てじゃないのかも、それよりも純粋なその人と会いたいって気持ちが大事なのかなって、気付きました。

あんまり普段見ないタイプの映画だけど観て良かったです。ありがとうございました(^^)