ノラネコの呑んで観るシネマ

REBEL MOON ー パート1: 炎の子のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
4.1
Netflix。
なるほど、これは「スター・ウォーズ」の世界観で「七人の侍」をやった作品。
ソフィア・プテラが志村喬の演じた歴戦の兵士なんだけど、とりあえずパート1は、村を守るための七人の助っ人たちを揃えるまで。
相変わらず画はキメキメだけど、世界観そのものはSWその他と変わらず、アクションもいつものスローモーション主体のものなので未見性は皆無。
敵である“マザーワールド“なる銀河帝国と、主人公との因縁など背景要素が相当細かく設定されているのが、パート2で効いて来そうだが、元老院があったり、結局家族の愛憎劇になりそうなのもSW風。
背景要素を描きこんだため、個々のエピソードが駆け足になっているので、いっそ前後編でなくリミテッドシリーズにした方が良いのでは。
まあしかし、全体のテリングのリズムは実に映画的で、配信用のドラマ全般に見られるアップテンポとは明らかに異なる。
スナイダー的には、やっぱ”映画“を作ってるってことなんだろうな。
なぜハリウッドSFの宇宙文明は、いつもローマ帝国風なのか?など引っかかる部分もあるが、このクラスのスペースオペラを家で観られるのは贅沢。
作品のクオリティ的には、十分に楽しめる仕上がりだ。
ところで、異世界の話なのに、宇宙戦艦のクラスを表すのに「ドレッドノート(弩級艦)」って地球の固有名詞、それも造語使ってるのはw
この世界にも同じ名前の艦があったということか?