藍紺

NOPE/ノープの藍紺のレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.3
なんじゃこりゃ!!!これめっちゃ好き!こうきたか……。
とにかく観たい方は早めにIMAXで鑑賞されることをお薦めします。まっさらな気持ちで観て純粋に楽しめたし、ジョーダン・ピール、私好きだわ。この人凄い……。またこれまでの作品とはちょっと作風が違うね、第何形態まであるの?パンフレットには彼がどんなことを考えて撮ったかが丁寧に解説してあって久々に買ってよかったパンフだった。既に2回観に行ったけど謎の飛行物体の発する音が頭に残って……、ずっと忘れられない。
見せ物として搾取する側とされる側の構造を映画内でいくつかのパターンとして提示し、その上で登場人物たちの一人一人の物語も楽しめるつくりになってるのが率直に言って凄い。
OJとエメラルド、兄と妹の物語としてもグッときたなー。無骨で一見するとコミュ障にも見える兄だけど、実は頭が回る出来る男で妹のことをちゃんと見守っているところとかね。終盤に見せる彼らが送りあうハンドサインは超絶アガる。ダニエル・カルーヤとキキ・パーマーめちゃくちゃカッコよかった。
そしてスティーヴン・ユァン演じる元子役ジュープが本当に素晴らしかった!彼がどんな人生を送ってきてそしてあの日どんな気持ちであの場所に立っていたかをずっと考えてしまう。あの場所に来ていたメアリーのこととか。
劇伴も練りに練ったものになってて不気味さと不穏さが絶妙。若き日のジョディ・フォスターが歌う曲もあって、「あー、ここで彼女を出してくるって劇中のテーマにも繋がってくるなあ」と唸らされた。
他にも多数言及されてるけど日本のアニメ作品のオマージュが盛り込まれていたり、ジョーダン・ピールの映画愛を堪能できる作品だった。
※今朝Twitterで「監督が続編の可能性を示唆」って見かけたけど本当に?どんな作品になるのか全然読めないw
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