七色星団

NOPE/ノープの七色星団のレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.5
賛否が分かれる作品のようで、さてどんな物かと興味津々で観に行ったけど、一本の作品の中に無茶苦茶好みの部分もあれば、どう判断して良いやらと悩んでしまう部分が半々で存在していて、やはり評価に困ってしまう作品だった。

ストーリーの本筋自体は別に分かりにくい訳でもなくスーッと入って来るんだけど、オープニングの聖書(かな?)の一節、やたらと強調してくる馬の存在、立つ靴、チンパン事件、テーマパークとチンパン事件の彼などなど、そのの他にも本編にこれでもかと散りばめられたエピソードやワード、アイテムが僕の中でどうも上手いこと繋がらなくてね。
だから面白くなりそうなんだけど、面白くならないまま終わってしまった感じ。

これマジで映画リテラシーというか映画IQみたいなものの高さが求められる作品で、僕などは最早何処が分からないのかも分からないという袋小路に入り込んじゃってる状態なので、ここや他のSNS、ホームページを徘徊して理解を深めようと思ってます。

そう言えば何故か急に『AKIRA』金田バイクの急停止が盛り込まれてたのも謎。

でもサントラは面白い作り。
得体の知れない何かが”出るぞ出るぞ”と緊張感を盛り上げる伝統的な楽曲もあれば、西部劇風の楽曲、アンニュイ、ソウルフルなど多岐に渡っていててんこ盛り。
それに本編で”アレ”が来る間際の電圧が低くなった時にかかっていた曲が、まるでレコードの回転数を変えた時に間延びした感じになるシーンがあったけど、あの曲がそのまま収録されてたのは笑った。
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