これはなかなかスコアをつけるのが難しい！個人的には面白かったし、映画館でこの作品を体感できた価値があったと思ったのですが、一度の鑑賞ではこのシーンには何の意味があるのかを理解しきれないものもあって、エンドロールが終わった瞬間に鑑賞した人の考察や感想を読み漁りたいと思いました。そして考察解説等を踏まえた上でなるほどと思えるようなテーマ性やメタファーについて気が付きスッキリできました。
最寄りの劇場でIMAXでの上映がなかったのが悔しい！これは広い画面、良音響が映えると観ていてわかる作品でした。いやしかしあまりに迫力と没入感が増しすぎると本当に怖いだろうなと思ったのである意味IMAXでない鑑賞で助かったのかも。個人的にすごく恐怖を感じたのは音の効果です。これだけ音が怖いと印象的だったのはライトハウス以来かも。人の悲鳴や馬の声、謎の音を発して襲ってくるアレに、姿そのもの以上のゾッとする感覚を味わいました。そしてなんと言っても猿のシーンの絶望感がすごい。冒頭から衝撃的なインパクトを与えられ、ここから映画の全編に至って「見る」「見られる」ことを示唆する描写に意識が持っていかれるようでした。初見で作品のもつメッセージ性や監督の伝えたいテーマなどはわからずとも、アレが本格的に馬や人を襲いその正体がわかってからはパニックホラーやアクションとしても見ごたえがあるので楽しめました。いったか…いや頭上にまだいるじゃーん！のところなど笑えるところもあって、怖さ面白さワクワク胸熱展開など色んな要素がある作品でした。
