Mark

NOPE/ノープのMarkのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョーダン・ピール監督作品は未見。
完全にノーマークだったのだが、なにかと話題になっていたので池袋グラシネIMAXにて鑑賞。
そもそも恥ずかしながら「NOPE」ってどんな意味やねん、なんて状態から映画館に向かったのだが、冒頭の字幕でいきなり明らかになった。
「ありえない」―なるほど、確かにこの映画はありえないの連続だ。
故に「NOPE」。
ではタイトルにこそなっていないがもう1つのキーワードともいえる「最悪の奇跡」とは?
初め映画を見た時は、台詞の流れからUFO的な存在を意味するあちらの国特有の言い回しなのかとも思ったがどうやら違うみたいだ。
というより、このキーワードが意味するところはなにもUFOの出現に限った事ではないのだ。
この映画ではいくつもの「最悪の奇跡」が起こる。
そしてなにより、ある意味ではこの『NOPE』という映画そのものが「最悪の奇跡」ともいえる。
劇中、テーブルの下に隠れたジュープ少年の視点と池袋グラシネIMAXのどでかスクリーンが一体となり、観客全員があの瞬間暗闇で1つとなって目の前のチンパンジーの恐怖に思わず息を呑むシーン。
さながらディズニーランドのアトラクションかのようなあの瞬間こそ、正に「最悪の奇跡」。
似たような映画は他にもあるのかもしれないが、少なくとも自分の中ではあんな「奇跡」のような映画体験は生まれて初めてだった。
映画館で観るからこそ味わえるこの体験、これぞまさしく映画だよなー

あとGジャンの最終形態?がおぞましく、それでいて神々しさもあるデザインで良かった。
エヴァの使徒っぽいって意見が多いけど個人的には『インデペンデンス・デイ』のエイリアンを思い出しましたね。
Mark

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