ウィンプスハンター

NOPE/ノープのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.0
《未体験の恐怖、興奮を。》 

『ゲット・アウト』、『アス』に続くジョーダン・ピール最新作。
今時珍しく真っ正面からUFOを描いた作品でした。

そんだけ真っ正面から描いているのに、角度や解釈がまるで違うので、結果的には全く新しい映画です。
前二作もそうなんですが、部分的にはこれはあの作品の味だとかあっても全体的には全く食べたこと無いここでしか食えない味がします。
それがこの監督の最大の魅力です。

とにかくもう冒頭から不吉。
あのシーンがUFOよりも何よりも恐ろしかった。

とにかく本作は音の表現が上手かったです。
不安を煽る音、突如の無音などの切り替え。
これは映画館でより効果的に感じることが出来ました。

全く観たこと無い物だからこそ、
この後どうなるかの展開も予想できないから何も安心できません。
じわじわと来る怖さ、
後半はそれが興奮に変わりました。

公開後に監督が『AKIRA』と『エヴァ』に影響受けたみたいなインタビュー読んでて、へーそーなんだーぐらいに思ってたんですが、
いや!まんまじゃん!となりました(笑)

あのオマージュを実写ではなかなか観ないですよね。
そしてあれも使徒感凄かった…

今のところ3作全て面白かったので、
もう間違いない監督になりました。