ひろ

NOPE/ノープのひろのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

物語の筋だけを追うと「怪獣もの」
その裏で多層的に他要素を物語るプロットを走らせている脚本構造が素晴らしかったです!
緻密な脚本設計はジョーダン・ピール監督の最大の武器になってると思います。

一つ大きな今作特有の要素としては
「見せ物にされてきた者の逆襲」というものがありました。

映像作品というものがある限り
「見られる側」と「見る側」という関係が終わることはありません。
今作では「動物やUFO」などの人間以外の物の逆襲を扱ってましたが、ジョーダンピールの文脈を考えると「現在、黒人や貧しい人達、LGBTQなどポリコレ的な鑑賞に晒されている人達がエンタメとして消費されているのではないか?」というところまで解釈の拡大をしてしまいました。

深読みかもしれませんが、「映画を読み解いていく楽しさ」を久々に感じた作品です。
ひろ

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