このレビューはネタバレを含みます
さすがはジョーダン・ピール！
三戦三勝ですね。
とは言え、『ゲット・アウト』や『アス』ほどの所謂ジョーダン・ピールらしさというのは影を潜めているように感じますが、メタファー的要素を積み上げていくと、ジョーダン・ピールの今回のテーマというものが浮き上がってきます。
考察サイトなどみると自分では読み解けなかった部分がわかって「なるほどねぇ！」と思えました。
考察はいろんなブログとかでいっぱい書かれているので、そのへんにはあまり触れません。
今回一番印象的だったのがゴーディです。『ゴーディ家に帰る』という劇中のシットコムに出演していたチンパンジーです。
時代背景も相まって現代では考えられないチンパンジーの登用の仕方をしています。野生動物をコントロールできると過信しその危険性を認知していなかった時代です。
このゴーディが暴れるシーンが本当に怖かった。直接的な加害シーンの描写はないものの、ソファの影で女性の顔を破壊しているのが汲み取れて恐ろしすぎます。
そして、背景にうち捨てられた靴が直立しているという、奇跡も気持ちが悪いのです。そんな奇跡が最悪事故のそばで起き続けているって‥。
シーンだけ切り取ると今年一番怖かったかもしれません。緊張感も伝わってきて本当にすごかったです。
