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NOPE/ノープのriikoのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

目は口ほどに物を言う、観るものと観られるものの物語。
Gジャンの口はまるでカメラのシャッター、まさに観たものが吸い込まれる。
靴が奇妙につま先立っていたことも、それによりゴーディと視線を合わさずに生き残った少年がエンターテイメントの虜になりあのような結末を迎えたのも、いずれも最悪の奇跡。
この作品を観てからというものの、仕事中にふとパソコンから目を離して足元を見るたびに少年がみていたあの靴を思い出す。「観る」ということはかくも簡単に意識を持っていかれる。

ラストカットはあの2秒の映画と同じ画。馬にまたがるOJとさながらフレームのような門。映画の終わりに"映画の始まり"を持ってくるのはいかにもでした。
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