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NOPE/ノープのCOLORofCINEMAのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.2
●予告編を見て「おぉっ!未知との遭遇」と「見せものUFO映画」を期待して、まんまと見に行く行為そのものがテーマ。「俺の後ろに立つんじゃねー」「目を合わせるんじゃねー」「見せ物じゃないんだぞー」今後、全作品紹介記事とか出てきそうなほどの膨大映画レファレンスをどうする?
●骨格は『ジョーズ JAWS』トーンは西部劇。SFにミステリー、テレビホームドラマと映像史を織り交ぜていく。
●「マイブリッジ」の馬から始まった映画はラストのピッタリとフレームに収まるOJ(ダニエル・カルーヤ)。指差すジュピターパークのキャラクター。
●冒頭の一節「NAHUM 3.6」検索してチェック。そのまま「~(略)~AND MAKE YOU A SPECTACLE. 」と出てくる。「見世物にしてやる」と。
●1:1.43への縦への視線の拡がり。重要なシーン(主に見せ場)は全て、このアスペクト比。
もし「撮っていいよ」と言われたら絶対、やってみたい2階室内窓枠から風景を撮ったカメラがそのまま、スーッと戸外に出て上下にパッと広がるフルIMAXならではのショット。
●メインタイトルやチャプターカードが映されるシーンに舞台のフットライトのような光が常に画面下にある。1:1.43の比率だとさらに効果的。ショーの始まり。あと四角というフォルムも収まり具合が変わる。
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