糸宮

NOPE/ノープの糸宮のネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

超冒頭、ゴーディが暴れたあとのシーンで、ランプシェードがゴーディの手前でくるくるしてたのが気になってたけど、ちょうどランプシェードがこっち側に転がって正円の形になるのと同時にゴーディがこっちを向くのよね。
その正円の形をしたランプシェードとこっちを狙うジージャンの形がちょうどダブるのはきっと意図的なんだろう…。
(どっちもこちらを狙おうとしている。ゴーディに関してはグータッチしようとしてきてて友好的に転びそうではあったが…ジュープ曰く「あれこそまさに自然の脅威」)

ジージャンの造形に関しても、白い円盤状で中心に黒く空いた丸い口があり、正面から見ると眼球みたいに捉えられるのが面白い。
ジージャンの口は描かれてるけど眼球?は描かれてないことによって目≒口、見られる≒食われるという意味なのかなぁと思ったり。
(第二形態?のヒラヒラした姿もキモくて良い)

そして劇中では「ゴーディ家に帰る」や世界初の映画?(馬乗りの2秒の映像)やテーマパーク、物語の主軸となるジージャンをカメラに収めようと四苦八苦するくだりなど、視線が重要な意味を持ちそうだなぁという感じ。
見る/見られるの関係性、生き残る/消費されるの関係性…とか考えると同監督の他作品とのつながりも見えてきたりして面白いなぁと言う感じ。

ちびっこたちによる宇宙人のいたずらシーンやジージャンの描写も気持ち悪くて、何も考えずホラーとかモンパニとして見ても面白い。
良いぞ…!!
糸宮

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