レオン

NOPE/ノープのレオンのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.6
気になっていた作品が配信に。
タイトルの意味はほとんど "NO" に近い口語。イエスを「イエッ」と言うのの反対語だそうだ。
フィルマの★平均は3.8だが、ヤフー映画では★平均3.3 と隔たりがある。

"得体の知れない生命体” という、ジャンル的にはかなり好きなのだが、説明不足な描写、もったいぶった描写、本筋以外の描写が多く、ぐいぐい引き込むという展開になかなかならない。
フォロアーさんで今作監督を「思わせぶり映画の巨匠」と見事に表現した方がいるが、私は ジレッタイ・ピール監督と呼ぶことにした♪

この監督の「ゲット・アウト」もそうだったが、わまりくどく感じるシーンが多いのは、ひょっとすると本筋の脚本だけでは、物足りないので、後から複数の "不思議描写" を加筆して全体を仕上げてるのかもと、感じる。

UFO写真を撮る事を命題にしたアイディアはよいが、余分に感じるシーンが多い。

ややネタバレ↓

結局、チンパンジーのシーンは、テーマパークオーナーの過去のトラウマだったのか? 主人公の事なら分かるが、脇役の過去心理など不必要な描写。

量販店員が設置に来た時に、いきなり叫ぶのは彼女に振られたとの説明等、全く不必要なシーン。
自宅での会話が、バーガーショップに移っているのも、シーン替えが必要? 
パークの新しいショーも、前説が長くなかなか始まらない等、私的にこれらを20分ぐらい削った方が、もっと引き込めたと思う。

そのUFO生命体も、自体が風船の様な構造?と思ってしまうお粗末な描写で、広がった姿も一部分に"しわ"が見えたようで、恐ろしいイメージより、変形したバルーンか軟体動物のように感じた。 で、本物バルーンを吸い込んで、爆発という?が残る退治方法。 爆薬を仕掛けた訳でもないのに、バルーンの破裂で自身も破裂?・・。

キキ・パーマーは、おしゃべり過ぎでうざく感じるが、そういう役を演じているのであって、とくに生命体をやっつけた時のうれし涙的な感情をうまく演じていた。
カルーヤは、常に落ち着き堂の入った演技だが、トラック頭上に迫られたシーンも落ち着き過ぎていて、逆に恐怖感が伝わらなかったのは気になった。

余分描写、疑問描写が多かったが、それなりに楽しめたのでこの★評価に。
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