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炎の少女チャーリーのharunomaのレビュー・感想・評価

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)
1.2
ミッドナイト・スペシャル、エージェント・ウルトラにキャリー
むしろミュータントか
ブラムハウス・プロダクションはスプリット、ブラックフォンだけだが、露悪と活劇の狭間にしかアメリカ映画がもはやないのだとするなら、やはり愛とギャグとショットが足りない。ザック・エフロンはジョエル・エドガートンではない。何気ない陰謀論はカッコつけるものではなく、あくまで俗物の権力者が個人の欲望で行うべきなのかも知れない。生活も人生もない単なる陰謀とはなんだろうか。旅立ちも予感も全然ゾクゾクしない、ミッドナイト・スペシャルに比べると。音楽を提供するカーペンターは自分で監督すべし。
ミッドナイト・スペシャル、エージェント・ウルトラにキャリー、そのどれにも到達しえない続編なきB級がデジタルできれいに撮られている
キャラクターこそ実存の身体である。ライアン・キーラ・アームストロングにはマデリーン・マックグロウのようにはなく、ショットが顔の手前でしかない。

ジェット:
「チャーリーは言った。手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよってな。てことはどーゆーことだ、チャーリーはやれって言ってるんじゃねぇのか?へっ、そうだろう?」

スパイク:
「チャーリー・パーカーがゲーテの格言吐くかい?」

ジェット:
「いいだろう?夢の話なんだから」
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