最恐のJホラーとして輝いていたリングも、本数が増え貞子のキャラクターが一人歩きし始めると恐怖は薄められていく。もはやコメディ寄りのキャラクターにすらなってしまった貞子というコンテンツを結構かなり真面目に解体し利用して物語を構築しているのではないかと思う。
加えて貞子の呪いという現象をウイルスと位置付け感染と戦うスピード感を体感させるこの映画がコロナ禍に作られたのが面白い。ホラーというよりウイルスと戦う映画だった。
完全に無くすことはできないけど、予防策を研究し免疫をつけ、ウイルスの存在する新たなスタイルの生活を受け入れみんなで強く生きていこうという力強いメッセージ。いや、貞子の映画だよなこれ？
全然怖くはないのでホラーを求める人には不満が残りそうだけど意外と面白かった。
