貞子が令和の環境でどう描かれるかを期待して見たのだが、イマイチだった。
個人的には主人公の文華が科学で解明できないものはないという視点で、シャーロック・ホームズ的に貞子の呪いと思われるものに対峙する設定は好み。ただし、IQ200とか一休さん的な思考時のルーティーンは漫画的すぎて興ざめしたが、これはギリギリ許容範囲。
気に入らなかった点は主に2点。
1点目は、主に王司と文華の掛け合いがホラーではなく寒いコメディーになっていること。しかも何度も繰り返されてしつこい。
2点目は、科学的に理詰めで貞子の呪いの謎を解こうとしながら、主要人物達が助かる理屈がきちんと説明されずご都合主義なこと。単に踏ん張ったから?
貞子という材料を使って新しいものを作ろうとしたのだろうが、寒い笑いの連発とご都合主義な風呂敷のたたみ方はいただけない。