歯を食いしばって這い上がって教職という地位を得ても、出自の呪縛からは逃れられない。
同じ人間なのに、人々から忌み嫌われて。
故郷の話もできなくて。
子供たちに正直であれと説きながら、自分のことを偽って。
四民平等になったとは言えども、人の心はすぐには変わらないよな…
むしろ穢多は四民に入れられてすらいないのかも…
でも、瀬川先生の生徒たちはきっと新たな思想で時代を切り開いていくのだろうし、瀬川先生がそう教えてくれたと思いたい。
それに、土屋先生やお志保は、瀬川先生の出自を知っても離れていかなかった。
そういう時に本当の人柄が出るよな。
日本文学が原作の作品だと嘘くさくなりがちだと感じていたが、これはそんなことはなかった。
間宮祥太郎さん、似合っていたな…
⭐︎メモ
破戒:聖職者が戒律を破る行為